高柳誠二の「注目レース勝ち馬の牝系解説」(24/4/20.21)

【土曜福島11R 福島牝馬S(G3)】
★コスタボニータ(牝 2019 父イスラボニータ 母父Kendor)
◎成績:[5.3.3.6]~福島牝馬S(G3)
◎牝系:FNo.1-l(地力系)~母レディイン、兄弟イチオクノホシ(阪神牝馬S2着)、ハーバーコマンド、近親Silent Sonet(オンタリオファッションS)、イフェイオン(フェアリーS)
◎コメント:指数は水準。A→Bコース替わりで内目も悪くなく、レースセンスの良さをフル活用。

【土曜東京11R オアシスS】
★ユティタム(牡 2020 父Justify 母父City Zip)
◎成績:[4.1.1.2]
◎牝系:FNo.9-f(バランス系)~母ジペッサ(ファーストレディS)、近親Perfect Soul(シャドウェルターフマイルS)、Flashy Bull(スティーブンフォスターH)、Always Shopping(ガゼルS)、Dearest(シュガースワールS)、ヒショウ(雷山賞)
◎コメント:力馬場の消耗戦で、バランス系FNの持ち味の渋太さをフル活用して、極軽系FNの人気馬を封じた。

【日曜京都11R マイラーズC(G2)】
★ソウルラッシュ(牡 2018 父ルーラーシップ 母父マンハッタンカフェ)
◎成績:[7.2.1.9]~マイラーズC(G2)(2回)、京成杯AH(G3)
◎牝系:FNo.8-c(極軽系)~母エターナルブーケ、兄弟ディオ、近親Arkadian Hero(ミルリーフS)、ヒラボクディープ(青葉賞)、ワンダフルワールド(ペガサスJS)、カフェブリッツ(ダイヤモンドS3着)
◎コメント:指数は上々。雨や乗り替わりの影響もなく、スムーズな立ち回りで能力の高さを遺憾なく発揮。

【日曜東京11R フローラS(G2)】
★アドマイヤベル(牝 2021 父スワーヴリチャード 母父Numerous)
◎成績:[6.3.1.12]~ヴィクトリアM(G1)
◎牝系:FNo.22-a(地力系)~母ベルアリュール(ヴァントー賞)、兄弟アドマイヤリード(ヴィクトリアM)、近親Soleil Noir(パリ大賞典)、Jukebox Jury(オイロパ賞)、Skelda(ポモーヌ賞)、キャプテンシー(ジュニアC)
◎コメント:平均的な流れで瞬発力勝負にはならず、スムーズなレース運びで快勝。


【注目レース勝ち馬の牝系解説とは】
先週行われたレースの中から、注目度の高いレースをピックアップし、牝系を解説します。
牝系とは母方の血統のことで、19世紀にブルース・ロウが考案したファミリーナンバーを元に、高柳氏が「地力系」「バランス系」「極軽系」に三分類。勝ち馬がどの系統に分類されるかでレース傾向を探ります。
さらに勝ち馬の近親馬を列記することで、その牝系の特色をつかむことができます。
また「高柳式スピード指数」によるレースレベルの評価も記載してしていますので、ぜひ参考にしてください。